永遠の831
あらすじ
“未曾有の大災厄”により世界中が混迷を極める現代。
東京で新聞奨学生として暮らす青年・スズシロウは、誰にも言えない秘密を抱えていた。高校三年の夏に起こったある事件をきっかけとして、自分の意志とは無関係に周囲の時間を止められるようになってしまったのだ。
そんなある日、スズシロウは初めてその秘密を分かち合える相手と出会う。自分と同じく、心に傷を負い、時間が止められるようになってしまった少女・なずな。
彼女が兄の芹によって犯罪に利用されていることを知ったスズシロウは、衝動的に手を差し伸べる。
「……君、ここから一緒に逃げよう!」
止まってしまった時間を、二人は再び動かすことができるのか。