© 飯田譲治/NIGHT HEAD 2041 製作委員会

NIGHT HEAD 2041

あらすじ

人間の脳は容量70%を使用していないといわれている。人間の持つ不思議な力は、この部分に秘められていると考えられている。その使用されることのない脳の70%はこう呼ばれることがある――
『NIGHT HEAD(ナイトヘッド)』
ある森の中。二人の男が目を覚ます。超能力を持つがゆえに社会から疎外され、15年もの間、超能力研究所に隔離されて育った兄弟――霧原直人・直也。彼らは、自分たちが外に出られたということは、かつて研究所所長・御厨恭二朗に言われた、能力者が受け入れられる社会が到来したということだと、希望に胸を膨らませる。
しかし、外の世界は、精神エネルギーの存在は完全否定され、超能力はもとより、超常現象を扱った書物や映像などの創作物すらも思想統制された2041年の東京だった。
そんな物理主義を掲げる国家の安寧のため危険思想を取り締まる、国家保安本部。その精鋭たる特務部隊に、二人の男の姿があった。幼くして両親に棄てられ、保安隊に預けられた兄弟――黒木タクヤ・ユウヤ。超常現象を偽物と信じ、思想犯罪者を追う日々に疑問のない彼らは、ある日、作戦行動中に、謎の少女・双海翔子に出会う。「結界は破られた」タクヤ・ユウヤは、翔子のその言葉に導かれるように、居場所を求めて放浪する直人・直也に邂逅する。
逃げる者と追う者――
運命に翻弄される二組の兄弟の物語が、今、始まる――

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